DIC UVインキへ参入 照射装置対応実用化へ
2008年9月27日付け日本印刷新聞の記事より抜粋。
DIC(株)(旧大日本インキ化学工業(株))は、LED(発光ダイオード)‐UV(紫外線)で硬化するUVインキ分野へ本格参入することになった。かねてから開発を進めてきたLED‐UV照射装置に対応するUVインキの実用化のメドがついたもの。
UVインキは、紫外線のエネルギーで光化学反応を起こすことにより、瞬間的に硬化するインキ。自然乾燥の油性インキと比べて生産性が高く、VOC(揮発性有機化合物)を含まない環境調和型のインキとなっている。これらの特徴から、UVインキを使用する印刷は、加工工程が多く物性要求の厳しいパッケージ印刷を中心に広く利用され、高い成長を続けてきた。
近年は、UV印刷の高生産性に加えて高付加価値性が、一般商業印刷分野でも注目されており、用途の多様化による一層の需要拡大が見込まれている。
このような中、今年2月に世界で初めて、LED‐UV照射装置を搭載したオフセット印刷機が開発された。LEDによる照射のため、従来のUVランプと比較して、消費電力が少ない、オゾンの発生がなく環境に優しい、印刷資材への熱影響が抑えられるなど、多くのメリットが期待されることから注目を集めている。
同社は、従来のUVランプとは波長が異なるLED‐UV照射装置に対応するため、これまで蓄積した技術をベースに、顔料の選択、樹脂の開発、光開始剤の最適化を図り、実用化に漕ぎ着けた。
今後、LED‐UV照射装置を搭載した印刷機上での評価を重ね、早期上市を目指すとしている。
