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富士ゼロックス 最大40%消費電力低減トナー発売

作成者 katsunari asanuma最終変更日時 2008年01月28日 09時03分

日本印刷新聞 2008年1月16日付 記事より抜粋

富士ゼロックス㈱は、従来の乳化重合トナーよりも定着温度が20度以上低くても定着が可能なため、定着時の消費電力を最大40%低減できる省エネ性能に優れた新しいEA-Ecoトナーを開発した。

 EAトナー専門プラントを備えた富士ゼロックスイメージングマテリアルズ㈱(富山県滑川市)に約100億円を投じて新工場棟(第三棟)を建設、12月25日に竣工式を執り行い量産を開始した。新しいEA-Ecoトナーは2008年春発売予定の主力新商品以降、順次新商品に搭載する計画。

 新開発のEA-Ecoトナーは、溶け始める温度が違うなど異なる性質を持つ新開発のポリエステルを成分中に混ぜ合わせることによって、従来のEAトナーと比較して、紙にトナーを定着させる温度を20度以上低下させることを可能にした。これにより、定着時における消費電力を通常で20%削減できるほか、光沢モードでは40%削減することが大きな特徴。

 定着は複写機・複合機の消費電力のうち50~80%を占め、もっとも電力を消費する工程であり、EA-Ecoトナーを搭載することにより、ユーザーが使用する際の消費電力量を約15~20%削減することが可能にある。

 同時に、EA-Ecoトナーは用紙にしっかり定着し、定着器に残ったトナーが次の用紙を汚すことのないよう最適な定着・溶融・剥離と、定着したトナー表面のなめらかさを実現し、オイルレスでありながら光沢のある高画質な画像を実現した。

 通常のコピー紙はもちろん、コート紙、アート紙など印刷用紙それぞれの光沢に適した光沢を実現できることも大きな特徴で、省エネと高画質プリントの両立を可能にした。EA-Ecoトナーの他の特徴は次の通り。

 EAトナーは従来の粉砕式トナー製法と異なり、顔料とワックス粒子、それらを結合させる乳化重合重視粒子を水溶液中で化学反応させ加熱融合したもの。これにより、ワックスを内包させたうえで形状や大きさが均一な各色5.8ミクロン径のトナー粒子の生成が可能。

 その製法は、従来の粉砕式トナー製法が「大から小へ」というプロセスを経るのとは逆に、顔料とワックス粒子などを「小から大へ」と粒径を成長させる製法であるため工程が少なく、製造工程で排出するCO2を35%削減することが可能。

 さらにトナーの形状を任意に制御し転写に有利な形状とすることで、転写率、定着率が向上し、トナーの使用量を従来に比べて37%低減できる。

 また、ワックスを内包した小径で均一なトナー粒子は、定着にオイルを使用しないため、ムラの無い薄くて均一な転写が可能になり、ボールペンなどでの書き込みや付箋紙の貼付けが容易なほか、小さな文字をはっきり、黒文字や写真、グラフックスもテカリやギラツキを抑えて自然な光沢で再現するなど、CO2排出量の低減と高画質プリントの両立を実現している。

 環境負荷低減を追求した新材料、新構造にすることで一般的トナーの定着温度と比較して20~50度も低下させることに成功し、またオイル使用なしに用紙の光沢画質を実現した。